病んでる僕と最強の勇者たち
「リリー、僕の話を聞いてくれてありがとう。

僕はもう迷わないよ。

僕はみんなと一緒に、闇の魔王、ダーギルを倒す。

そして、このベルミータ国の空を覆っている闇を取り払って、僕はベルミータ国の人たちを救いたい」



僕はそう言って涙を拭うと、リリーに明るい笑顔を見せていた。



僕の異世界での物語は、きっともうすぐ終わりを迎える。



でも僕は、この異世界でのときが終わるその瞬間まで、大切な仲間たちと共に戦い、最後まで一緒に笑っていたい。



最強の賢者がベルミータ国を救う物語の最終章に僕たちは今、足を踏み入れようとしている。



僕はこの世界で、ベルミータ国に光が差すその瞬間を見てみたい。



僕は闇に閉ざされたこのベルミータ国を全力で救いたい。
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