病んでる僕と最強の勇者たち
「何だよ、明彦ばっかり。

ダーギル戦で一番活躍したのはこのオレだろ?」



ブライアンがちょっとすねながらそう言うと、リリーがうれしそうにブライアンにこう言った。



「ブライアンはね、すごくカッコつけてるけど、そんなにモテないんだよ。

ブライアンは浮気性で、誰にでもモテようとするからダメなんだよ」



リリーがブライアンを意地悪な言葉で、チクリチクリと責めているとき、お城の北の窓から日の光が差してきた。



僕たちはベルミータ国の空から、ついに真っ黒な雲が消えていくその瞬間を見つめていた。



「ベルミータ国の空から黒い雲が消えていく……。

圧巻の光景だな」



マギーがそう言ったとき、リリーが真っ先にお城の北の窓へと走り出していた。



そしてリリーはお城の窓からベルミータ国の大地を眺め、うれしそうにみんなに言った。



「ねぇ、みんなすごいよ。

お城の外はとってもきれいな草原なんだよ。

ベルミータ国って、とってもきれいな国なんだね。

日の光がとっても似合う最高の国なんだね」



僕たちはリリーの話を聞きながら、最高にきれいなベルミータ国の大地を見つめていた。



ついに闇に閉ざされていたベルミータ国の闇が消え、ベルミータ国はかつての明るい景色を取り戻していた。



僕たちは闇の魔王、ダーギルとの戦いに勝利し、冒険の目的をついに達成した。



僕はこの美しいベルミータ国の大地の景色を決して忘れないだろう。



この美しい景色は、僕たちが命をかけて戦ってきた証でもあるのだから……。
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