病んでる僕と最強の勇者たち
僕たちのテーブルにジョッキでビールが運ばれてきて、おいしそうな料理が並んでいった。



すると、ブライアンは僕たちに目を向け、上機嫌でこう言った。



「ここの酒場は、リーダーのオレのおごりだ。

みんなは遠慮しないで飲み食いしてくれよ。

勇者のオレは、若くても高給取りだからよ」



「わぁ、さすがブライアン。

カッコいい!」



セクシーな魔法使いのリリーは、楽しそうに笑ってそう言った。



「いつも悪いな、ブライアン。

私も勇者のブライアンが私たちのリーダーだと思っている。

遠慮なくご馳走になるよ」



美少女剣士のマギーのは、いつも真面目で誠実だった。



僕は二人の女性たちに続いて、ブライアンに礼を言った。



「ありがとう、ブライアン。

僕は今日という日を絶対に忘れないよ。

今日のお酒は僕たちが仲間になった証だよね」



「みんな、言ってくれるじゃねぇか!

それじゃ、みんなジョッキを持ってくれ!」



僕たちはキンキンに冷えたビールのジョッキを持ち、ブライアンの次の言葉を待っていた。
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