病んでる僕と最強の勇者たち
「最強のパーティに乾杯!」



「乾杯!」



ブライアンの言葉の後に僕たちの言葉が高らかに続いた。



そして僕たちは手にしたジョッキをぶつけ合い、ジョッキに入ったビールを口にした。



その瞬間、僕は口にしたビールの苦さに顔をしかめたが、僕は楽しい場の雰囲気に飲まれ、ビールをごくごく飲んでいた。



「明彦君も飲めるんじゃないか!」



そう言って、僕に話しかけてきたブライアンは本当に上機嫌だ。



「リリーはビールが大好きなの。

リリーは楽しいことが大好き!」



いつも楽しそうにしているセクシーな魔法使いのリリーにつられて、僕も飲んだことのないビールをごくごく飲んだ。



「仲間と飲むビールはおいしく感じるな。

明彦、私たちは今日から仲間だ」



マギーがそう言ったとき、僕は有頂天になっていた。



元の世界では、友達がいなかった僕なのに、今は最強という称号を持つ仲間たちとお酒を飲んでる。



料理もおいしいし、何だか幸せな気分だ。



あれっ、でもおかしいなぁ。



だんだん目が回ってきて……。
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