激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
彼は香りがいいというナラ材の薪を使い、かなり厚みのある牛肉を焼いてくれた。


「なにこれ。メチヤクチャおいしい」


レアに焼いて岩塩とコショウを振っただけなのに、高級レストランにも劣らないおいしさに感嘆のため息が出る。


「だろー。これが病みつきになるんだって。大自然の中で食べると、なんでもうまい」


たしかに澄んだ空気を吸い、美しい景色を見ながら食べるお肉は最高だ。

彼はチーズリゾットやエビのアヒージョまで作ってくれて、私はせっせと野菜を焼いていただけ。


「あぁ、幸せ」


あんなに嫌なことがあったのに、もう心は幸福で満たされている。
これも太一さんのおかげだ。


「俺も。ずっとひとりが好きだったけど間違いだった。紬と一緒が一番楽しい」


お肉を口に運ぶ彼は穏やかな笑みを浮かべる。


「私も、太一さんと一緒にいられて楽しいです。結婚してよかった」


まだまだ私たちふたりの人生は長い。
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