激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
そういえば、希望の花がいつもの市場に入荷せず、別の市場まで足を延ばしたと聞いた。

そのせいで時間が押しているようだ。


「了解です。イラスト見せてください」


西田さんは私にイラストを手渡して手を動かす。


「重森なら間違いないから」

「ん?」

「一応、俺指名の仕事だけど、重森ならこの通りに仕上げる技術がある。お前にしか頼めないってこと」


それ、私を認めてくれたということ?


「ありがとうございます! このお礼はハンバーグランチで大丈夫ですよ」

「タダじゃないのかよ」

「当然です」


なんて笑いながら、西田さんには感謝している。

ただの花好きの私をフローリストに育ててくれたのは紛れもなく彼だ。


「最近、生き生きしてるな」
「そうですか?」


それは無自覚だ。
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