守られて、愛されて。

ふたりが無言のまま、普通のマンションに到着した。

「はい、どうぞ……花奈ちゃんまた家に来てね。」

「は、はい」

「武智もまたな」

麗央さんは、郁萌さんがドアを閉めるとマンションへと車を出発させた。
郁萌さんはマンションの部屋へ案内した。

「普通でごめんだけど……ここ、俺の部屋ね」

「い、郁萌さん……私っ」

「…順番に話そうか、大丈夫だよ」

郁萌さんは、私の手を握り「大丈夫大丈夫」と言う。その声になぜかそれに安心して……涙が出てきそうだ。

「まず俺らの関係、だな……俺らは大学からの友人だな」

「お姉ちゃんも……? 」

「そうだよ、俺と麗央と祐一と美香は友達だ。祐一と美香は付き合ってたけどさ……祐一から連絡くれた時は久しぶりだった……なんせ大学卒業ぶりだったから。」

結構会ってます、仲良しですって感じの話し方だったのに。

「一通り教えてもらったよ、祐一のとこは上条より下だから逆らえなかったのだろう。だから四人集まっていろいろね打ち合わせしたんだ……そしたら、遅くなった。ごめん」

「謝らないでください……私、うれしかったから。郁萌さんが来てくれて」

「花奈……君は上条を捨てられるかい?」

え……? 上条を捨てるってどういうこと?

「打ち合わせする中で美香からの情報が大きいんだけど上条が不正していることが分かったんだ。それを抱えるには大きくて、内密に俺らは動いたんだよ」

「え、不正? どうしてお姉ちゃんが……それに、麗央さんも協力してくれたんですか?」



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