【短編】恋愛モルモット~恋の価値観~
宮城とあの子はどんな話をしてるんだろう。
どんな顔してるんだろう。
あたしなんかの話よりためになるとか思ってるのかな。
可愛い子だし……もしかしたら――――……
留まる事を知らないあたしの考えは結局明け方まで続いてあたしの眠りを妨げた。
学校に行きたくなくて……迷った挙句に仮病を使って休みたいって言ったらお母さんに怒られて。
そして、ほぼ強引に家を追い出されたあたしは、いつもより早い時間に学校に着いてしまった。
……最悪。
だって……もし宮城に
『今日からはあの子に頼むから、里咲はもういいよ』とか言われたら……
あたしはショックで卒倒するかもしれない。
ってゆうか立ち直れない。
ってゆうか……そうじゃなくても、立ち直れないか。
いつもより人の少ない下駄箱で靴を履き替えて教室に向かう。
10分早いだけで、廊下の雰囲気さえ違う。
聞こえてくる朝練をする生徒の声とか、
静かな教室とか、
自分の足音だけが聞こえる階段とか。
いつもと違う学校。
でも……学校は学校なんだってば。
行きたくないんだってばぁ……
どうしよう……
『宮城がまだ来てませんように!!』
そんなくだらない事を願ってから教室を覗くと、あたしの願い通り宮城はいなくて。
そんな教室に安心してから自分の席へと着く。
窓の外には、登校してくる生徒の大群。
いつもなら自分もあの中にいるんだなぁ、なんて思いながらぼーっと眺めて……見つけた夏美の姿に、小さく微笑んだ時――――……
腕を掴まれて、強引に立たされた。
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