オオカミ社長と蜜夜同居~獣な彼の激しい愛には逆らえない~


一慶との同居を決めた後に電話をすると、やはりひとり暮らしは心配だから一慶と一緒に住むのに賛成だった。


「美紅は危なっかしいからね」


晴臣がシンクに身を乗り出し、美紅の顔を覗き込む。いたずらっぽい眼差しをすると一慶とそっくりだ。


「ハルくんまでいっくんと同じことを言わないで」


ついムッとして晴臣を睨む。


「でも、美紅のそんなところが一慶もかわいいんだろうね」
「まさか。面倒くさいって思われてるよ」
「面倒くさかったら美紅に一緒に住もうなんて言わないんじゃない?」
「そ、それは……」


佐和子への気持ちをごまかすためだとは言えなかった。


「相変わらずモタモタしてるふたりだね。ほんとわかりやすいというかなんというか」
「……え?」
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