戀〜心惹かれる彼が愛したのは地味子でした〜


混乱する私を見るなり、笑いが堪えられなかったのか、ハハッと笑っている。


「何で笑ってるのよ?」

「悪い悪い、久しぶりにアンタの素を見て、嬉しくてつい…な」


な、何それ…

いきなり甘い言葉をかけられ、今度は羞恥心で顔が熱くなる。

久しぶりって言われても、何だかピンとこない。

だって、最近ずっと、村雨くんには私の心の中を掻き回されっぱなしで、全然私の理想とする完璧な自分を彼の前で出せていないからだ。


「ああ、それと、アンタの両親にも話はつけてある」

「はっ!?」


寝耳に水とはこういうことだ。

ウチの両親に会ったってこと?!


「これも信じられないなら、自分で本人たちに確かめたらどうだ?」

「た、確かめるって…」

「最近、両親から連絡来なかったか?」


連絡…そういえば、1週間くらい前に母から電話があった。

その時は残業中で電話には出られなかったけど、いつもの私の様子や彼氏はできたのかなんていう結婚の催促の話だろうと、電話に出れなかったお詫びだけメッセージに送って、まともに返信しなかった。

まさか…あの電話が、私と村雨くんの結婚についての話だったとでも言うの?


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