虹の彼方へ~幸せの再会~
その日の夜、蓮は奈々に電話を入れた。

「もしもし?」

「奈々。俺だけど」

「どうしたの?」

「声が聞きたかった」

「クスッ。蓮、可愛い」

「凛は?」

「もう寝たの」

「そうか。遅くにすまない」

「大丈夫だよ。何かあった?」

「今日、社長に会って話をした。結婚と子供がいることを発表することにした」

「大丈夫なの?」

「俺は会社員だから、本当は大々的に発表する必要はないかもしれないが、隠して詮索されて騒がれる位ならちゃんと説明しよと思う」

「蓮が決めたのなら、私はそれでいいよ」

「ありがとう。それで、奈々と凛が帰って来るまでに騒ぎが収まるように、来週には発表しようと思う」

「蓮、私はあなたの事を信じてるから。ひとりで頑張ってくれてありがとう」








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