ねぇ、好き。
「やっと大人しくなった……。」
「どうせこういうの慣れてるんだろ? だったら一回くらい付き合えよ」
はぁ……?
うざすぎ。
根本から間違ってるし。
さっきから思ってたけど、腕掴むとか気持ち悪すぎるから。
さっきからあんたらのせいで気持ち悪くて吐きそうになってんの…わかんないわけ?
あー早く大声出したい。
もうちょい人集まってくんないかなー。
可能性に懸けるから人がたくさん集まってくんないと困———。
「おいてめぇら。何してるわけ?」
低い声が響いた。
その声には、聞き覚えがある。
振り向くと、私の手を掴んでいた連中に向かって怒る、毎日私に声をかけてくる奴の姿があった。