じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
*ごめんなさい…こうなる事は避けたかったのに *
隆君の事で悩みに悩んでいた私。
やっぱり、きちんと別れを告げないといけない、そう思った。
直接、会ってその話をすると、前にそうであったようになかなか、ちゃんと聞き入れてくれない。
そこで仕方なく、電話で伝えることにした。
バイトが休みの日。私は夕方に隆君の家に電話した。
『はい、石田でございます』
出たのは隆君のお母さん。
何か、口がモゴモゴして食べていたようだ。
夕食の時間だった?
『あの、私は隆君と同じ高校の緑川と申しますが、隆君はいらっしゃいますか?』
『あら~!緑川さん?初めまして。隆の母です。
いつもあの子がお世話になってるわね。
あ、ちょっと待ってね』
何だか、私の事を知っているよう。
私の事、どんなふうに話してあるんだろう…。