一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~

それによれば今日は土曜日。仕事が休みで助かったとつくづく感じる。こんな状態で仕事では、午前中いっぱいはなにも手がつけられなかっただろう。

ところがホッとしたのも束の間、頭をあるものがよぎる。


「今日、三十日?」
「そうだけど?」


祐介はだからなんだといった顔で実花子を見た。
実花子の目も頭も一気に冴え渡る。大事な約束を思い出したのだ。

ベッドから転げ落ちる勢いで下りると、少しの間正座していただけで痺れた軟な足がふらつく。それをまたもや祐介に支えられ、今度こそ本当に立ち上がった。


「どうしたんだよ」
「シャワー浴びて、急いで出掛けなくちゃ」


只今の時刻はなんと午後三時。いったい何時間寝ていたのかと、自分で呆れてしまう。
支度と移動距離を考えると、約束の五時にはギリギリだ。


「どこに?」
「えっと、ちょっとね……」
< 11 / 411 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop