一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
千沙が「そのスカート」と、テーブルの上から指差す。
「実花子ちゃん、いつもパンツスタイルだしメイクもすごく薄かったでしょう? ここ数日の変貌ぶりに、社内の男子社員が色めき立ってる」
「まさか」
ただスカートを履いただけ。メイクもアイラインとアイシャドウを追加したくらいだ。以前の実花子と中身はなんら変わらない。
千沙の引き立て役だといった悪口もこれまで何度となく耳にしてきたのだから、今さらなにを言っているのか。
「いきなり女らしくなったって、みんなが噂話してたよ。実花子ちゃん、もともと美人さんだもんね」
「これには訳があるの」
「恋したんでしょう?」
「恋?」
いったい誰に?と首をかしげる。
千沙はペーパーで口の周りを丁寧に拭うと、ぽってりとした唇をゆっくりと開いた。
「椎名社長に」
「どうして!」