一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
「お姉さんが取ってあげる」
「……ほんとに?」
女の子が涙目で実花子を見上げる。
「ちょっと待ってね」
あのくらいの高さの木登りなら、多分できるはず。小学生のときには、体育館の天井から吊るされた太いロープを男の子顔負けのスピードで登りきった実績があるのだ。
お見合いといっても、スカートを持っていない実花子はパンツスーツにぺったんこのパンプス。木登りに最適とは言えないが、なんとかなりそうだ。
女の子が不安そうに見つめる中、肩の高さの枝に手を伸ばして足を持ち上げる。とそこで、実花子の目の前に突如として腕が伸びてきた。
「ちょっとキミ、なにするつもり?」
見れば、そこには薄いブルーのシャツにカジュアルなジャケットを羽織った長身の男性が立っていた。
「なにって……」