一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~

駆け寄って、思わず頬を撫で回す。張りのある若い肌。この感触はたしかに祐介だ。


「やめろよ」
「だって、祐介が死んじゃうかもって思ったんだから」
「勝手に殺すなよ!」


そこへ、さっきの看護師がパタパタと忙しなく走ってきた。


「すみません、上原さん違いでした」


どうやら手術室に入っているのは、べつの〝上原さん〟だったらしい。
看護師は何度も申し訳なさそうに頭を下げると、「お会計はあちらでお願いします」と促した。

安心して一気に体の力が抜けていく。命の瀬戸際を彷徨っている、もういっぽうの〝上原さん〟には申し訳ないが、祐介が無事で本当によかった。

実花子が足もとをふらつかせると、右側を祐介が、左側を拓海が支えた。祐介に限っては松葉杖だというのに。怪我人に支えられるとは情けない。


「大丈夫!?」
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