一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
ふたりから同時に声を掛けられて、小刻みに「うんうん」とうなずいた。
「なにか食べていこうか」
会計を済ませて病院を出ると、拓海がいきなり提案した。
「やった! 椎名さんのおごり?」
「ちょっと、祐介!」
たかり屋と化した祐介を大慌てでたしなめる。ちょうど夕飯時には違いないが、そうそうごちそうになってばかりもいられない。
「もちろんおごるよ。祐介くんはなにが食べたい?」
「そうだなぁ、それじゃファミレス!」
「ファミレス? そんなところでいいの?」
「いいも悪いも、そこで食べたいものを食べたいだけ注文するのが俺の夢なんだ」
その言い方だと、普段実花子がろくに食べさせていないみたいだ。育ち盛りの祐介の胃袋を大いに満たすには、足りてないのかもしれないが、普段から実花子同様ものすごい量を食べている。
「ファミレスは却下」