一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
「無事だったから笑い話にできるけど」
「……ごめんなさい」
祐介は素直に頭を下げた。
「本当によかったよ、祐介くんがこうして元気にすき焼きを食べられているんだから」
看護師に命の危険にさらされていると聞いたときのことを思い出しただけでも、手が震えてくる。祐介にもしものことがあったら、きっと自分は生きていけないだろう。幼い祐介と寄り添って、今までやってきたのだから。
黙り込んだ実花子に気づいた拓海は、祐介には見えないテーブルの下で実花子の膝をトントンと優しく叩いた。
「ところで、祐介くんはバスケ部なんだって?」
祐介が肉をいっぱい頬張ったままうなずく。
「俺も中学生のときはバスケ部だったんだ」
「そうなの!?」
急いで呑み込み、祐介はパッと顔を輝かせながら質問をぶつける。