一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
「私がどれだけ心配したと思ってるんですか?」
「……え?」
「胸を刺されたって、意識不明の重体だって聞かされて、私がどれだけ心配したと思ってるんですか!」
つい語気が荒くなる。
「無事なら、どうして連絡くれなかったんですか! 何度も拓海さんのスマホを鳴らしたのに。気づかなかったんですか?」
「ごめん、取り込んでたんだ」
拓海になにかあったらどうしようかと。意識が戻らなかったらどうしようかと。もう会えなかったらと思うと怖くて仕方がなかった。
抑えきれなくなった感情が涙になって溢れる。
「えっ、実花子? ごめんごめん。本当にごめん」
実花子の涙に動揺した拓海が慌てて涙を拭う。その指先のあたたかさが、実花子に拓海の無事を実感させた。
「どうしてあんなニュースに?」
拓海はこうしてぴんぴんしているというのに、今にも死ぬような取り扱い方だ。