一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
「犯人はあのニュースを見て、俺が瀕死の状態だと知っている。つまり、まだ死んではいないと」
「……それで?」
なにか恐ろしいことを言われそうな恐怖に身構える。
「とどめを刺しにくるはずだ」
「とどめ!?」
そんな物騒なことを平然と言わないでほしい。
拓海はまるで〝コーヒーでも飲もうか〟といったセリフのような涼しい顔をして言った。
そもそもどうして命を狙われるような事態になったのだろうか。平和主義者みたいにいつもニコニコ笑っている拓海が、そんな危険にさらされるとは想像もつかない。恨みを買うような人には思えないのだ。
「それじゃ、犯人もわかっているんですか?」
実花子の質問に拓海がうなずく。
「警察に協力してもらって、入院していると見せかけた病室には俺の身代わりとして刑事が張り込んでる。それで、俺はここに軟禁というわけなんだ」