一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
致命傷を負ったものの、命は取り止めていると犯人もニュースを見て知っているはず。この先、拓海が目覚める可能性がある以上、顔を見られた犯人は拓海の言うように〝とどめを刺す〟以外にないと、思い詰めている可能性は十分ある。考えただけでも恐ろしい。
「……でも、どうして拓海さんは無傷だったんですか?」
白鳥は目を瞬かせた。
「拓海くんはなにも?」
「はい。私に救われたとしか」
「それなら、僕が言うことでもあるまい」
白鳥はニコニコと笑うばかり。いったいどういうことなのか、実花子にはさっぱりわからない。
「ところで、ふたりの仲は進展していると思ってもいいんだよね?」
「えっ?」
白鳥は急に話題転換を図った。それも、実花子にはあまり歓迎できない話だ。
「いや、なんかいい雰囲気だなと思ってね」
「あ、いえ……」