一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
そう改めて思い知り、実花子の気分が急に塞ぎ込む。
「……まだ意識は戻りません」
「そうですか……」
彼女の唇が震える。実花子から目線を下げると、真里亜の大きな目から涙が一筋頬を伝った。
「あの……でも、お医者様は大丈夫だとおっしゃっていましたから」
同じように拓海を心配している真里亜をせめて安心させてあげたかった。
「本当ですか?」
パッと顔を上げて、実花子の両腕を掴む。咄嗟にそうしてしまったのだろう。
「あっ、ごめんなさい」
彼女は慌てて離し、すぐに謝った。
「本当です」
「……よかった」