一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
「そうだったかい? だとしたら、拓海くんも無傷だったし、大きく取り上げるようなニュースではなくなったんだろうね」
わざわざ時間を割いてまで扱うニュースじゃなくなったのか。それもまた複雑な心境になる。
「白鳥さんもお疲れさまでした。それと、拓海さんのそばにいてくれて、ありがとうございました」
頭をいったん下げて上げると、そこには白鳥の穏やかな笑みがあった。
「……なんですか?」
「いや、なんか微笑ましいなと思ってね」
「微笑ましい?」
「いいねぇ、若い人たちは」
しみじみと呟いた。
「なんですか、それ」
ハハハと白鳥さんが笑い飛ばす。
なんだか恥ずかしくなって、実花子はグラスに注いだ冷酒を一気に空けた。
「白鳥さん、ひとつ聞いてもいいですか?」