一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~


「それは〝仕方なく〟といった側面が強いかもしれない」


白鳥はそう言って、焼酎をグラスの半分まで喉に流し込んだ。


「……仕方なく?」
「自社の株価が割高になって、本業以外のビジネスにも手を出さざるを得なくなった」


ますますチンプンカンプンだ。
目を瞬かせる実花子に、白鳥は柔らかく微笑んだ。


「例えば、実花子ちゃんが会社のトップだったとしよう」
「……私が経営者」


想像もつかないが。白鳥はうなずきながら続けた。


「実花子ちゃんのやろうとしているビジネスが、市場規模からみて五十億円の資本が必要だと考えた。そこで経営者である実花子ちゃんは株式を公開して、必要な五十億円を手にしようと試みたところ五十億円だけで留まらず、そのビジネスが市場に受けて会社の時価総額が十倍の五百億円に達した。さて、そのあと実花子ちゃんはどうする?」
「……え?」
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