一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~

五十億円が五百億円に……? そうだな……。


「四百五十億円は貯蓄します」
「実花子ちゃんらしい考えだ」


白鳥が破顔する。
必要なのは五百億円のうちの五十億円だけ。それなら、四百五十億円はとっておいたほうが得策ではないだろうか。


「でもね、その選択肢は非常に厳しいな」
「そうなんですか?」


堅実な道だと思うのだけれど。


「例えば、そのビジネスの利益が八パーセントだとしたら、利益は四億円ということになる。つまり、利益はそれ以上増えない。現在の五百億円での評価との差が出てしまうわけだ。ということは、株価は一気に下落してしまうことになる」


わかったような、わからないような。規模の大きな話だからか、いまいちピンとこない。


「株価が一気に暴落すれば、投資家は実花子ちゃんに〝期待に応えられない無能な経営者〟というレッテルを貼るだろう」
「勝手に期待して株価を釣り上げたのは投資家のほうなのに?」
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