一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
「まぁ、そうだよね。実花子ちゃんは計画どおりに自分のビジネスを全うしただけ。あとは知ったことじゃない。でも、そうはいかないのが株式市場の世界なんだ」
「それじゃ、どうしたらいいんですか?」
勝手に期待して、勝手に裏切られたと思われたら、たまったものではない。なんだか一筋縄でいかない世界のようだ。
「この割高な株価に見合った利益を上げるしかない。いつ下がるとも知れない株価という実態のない資産を、実体のあるものに変えてしまうんだ」
「……それが、企業買収?」
白鳥は満足そうに大きくうなずいた。
「そうすることで、手っ取り早く実体のあるものにできる。株価が割高な企業の経営者は、恐怖感にかられて買収に走ることがあるんだよ」
株価はもちろんのこと、経営者としての自分の評価が暴落することが怖いということなのか。
拓海も同様だろうか。王子様スマイルを崩さない拓海が、そんな不安を抱えているとは思いもしない。
「……でも、今回の事件みたいに危険な目に遭うこともあるわけですよね?」