一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~

「日本では友好的な買収が主流だから、拓海くんのようなことは稀だったのかもしれない。ちょっと性急だった感はあったんだよね。それを止められなかった僕にも責任の一端はある」


白鳥は悔しそうに唇を噛みしめた。
その後悔の念があったから、今回もずっと拓海のそばから離れなかったのかもしれない。


「これからもこういうことがある可能性は?」
「そうだなぁ、どこで恨みを買っているかはわからないから、一概にないとは言い切れないけどね。でも、取引をしてきた企業で、そういった危険性を孕んでいるのはほかにないと思っていいかな」


よかった。それなら安心だ。
たくさんの企業を買収してきただろうから、今回のような企業がほかにもあるとしたら、命がいくつあったって足りなくなる。


「あるとすれば、ほかの問題だろう」
「え?」


まだなにかあるというのか。


「いや、命が脅かされるとかいうことではなくてね。経営上の問題かな」
「……そうですか」
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