一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
ふたりの視線が実花子に注がれた。
「いいよな、ねえちゃん」
ここでダメだと、誰が言えるだろうか。そんな無慈悲なことは、実花子にも言えない。
「……どうぞ」
「よし、それじゃすぐに用意してくるから、椎名さんはシャワー浴びてて」
祐介がやけに張り切る。そんなに機敏に動く姿を家では見たことがないというのに。拓海をよほど気に入ったようだ。
ふと感じた拓海の視線に目を向けると、思いのほか真っすぐなまなざしがそこにあって、実花子はそそくさと逸らした。
「それじゃ、ちょっとシャワー借りるよ」
「あっちです」
バスルームのドアを指差して了承を伝えた。