一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
どうかなって。自分で解決してほしい。つまり断ってほしい。
「いいよね? ねえちゃん」
今度はふたりの視線が実花子に注がれた。
男ふたりが結託して、いったいなにをするつもりか。
祐介の目がだんだんと圧力を増していく。
べつに拓海が同じ屋根の下にいようが、構ったことではない。自分は自分、関係ないのだ。
余裕の振る舞いを見せつけたいがためだけに、実花子は「どうぞ」と答えた。笑顔が引きつるのと同時に、泊まるという現実が実花子の意思に反して胸を高鳴らせる。
……もう、いい加減にしてほしい。
彼を突き放しても、すぐに嫌いになれるわけではないのだ。
「やった! それじゃ、椎名さん、こっちだよ、こっち」
食べ終わる否や、祐介は拓海の腕を引いて自分の部屋へ連れていった。