一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
祐介のわがままに付き合ってくれた拓海を、ここへきて拒絶できない。不安な気持ちを抱えたまま、ベッドから下りてドアを開けた。
「入ってもいいか?」
いつもと違って控えめな拓海にうなずいた。
拓海は中に入ると窓辺へ近づき、カーテンの隙間から外を覗いた。
「雨、強くなったみたいだな」
霧のような細かい雨は夜半には本降りになり、窓を濡らすほどになっていた。
「今日は祐介に付き合わせてごめんなさい」
「いや、俺も祐介くんと話すのは楽しいから」
窓から振り返った拓海が微笑む。
多少は気を使って言っているだろうが、ふたりのやり取りを見ていると、本当に気が合っているように思えた。
「実花子」
拓海が真顔になる。