一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~

祐介はトレーを片づけると、拓海と実花子が並んで座る前の椅子に腰を下ろした。いったいどんな話をされるのかと、目をくるくるさせて拓海を見る。

拓海は心なしか、少し緊張しているようにも見えた。


「祐介くん、キミのお姉さんと結婚させてください」


拓海がテーブルに頭をつけるほど下げる。まるで、父親に結婚の挨拶でもしているみたいだ。
祐介が目を見開く。さすがに驚いたらしい。


「どうして俺に聞くの?」
「祐介くんとお姉さんは、ふたりきりの家族だから。祐介くんの許可をもらえなければ結婚できない」


祐介が実花子を見た。考えを探ろうとしているのか、いつになく真剣な目だった。


「俺がダメって言ったら?」
「許してもらえるまで、何度でも足を運ぶつもりだよ」


そう言って、ふたりが見つめ合う。静かな時間が流れた。
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