一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
それ以上は言わないでほしい。自分でも驚くくらいに乱れ、思い出すだけで恥ずかしいのだ。
拓海に引き寄せられて素肌が触れ合ったため、否応なしに心拍数が上がる。
もう一度、唇が重なろうかというときだった。突然部屋に響いたインターフォンに寸止めを食らう。拓海は小さく息を吐くと「ちょっと待ってて」と、実花子から離れた。
逞しい素肌にパジャマを羽織り、ベッドルームを出ていく。
実花子も起き上がって、そそくさと下着やパジャマを着込んだ。目に入った胸もとに拓海のつけた赤い痕を見つけて、トクンと鼓動が跳ねる。
朝食でも作ろうかとリビングのほうへ行くと、拓海は素早く着替えを済ませていた。
「実花子、ちょっとトラブルが発生した」
そう言い置いて拓海が玄関へ向かう。
トラブルとはいったいなんだろう。
不安を抱えたままポツンと待っていると、拓海は思わぬ人を連れて戻ってきた。実花子は慌てて頭を下げる。
「お、おはようございます」
真里亜だったのだ。