一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~


実花子はクリエイターではないから制作過程に関してはピンとこないが、最初はみんな真似から入るものなのかもしれない。
こういうものを作りたいと思ったときに、まずは同じようなものを作ってみるのが手っ取り早い気がする。


「でも、酷似しているとわかっていたのに、それをリリースしたんですよね?」


似たものを作ってみる分には、なんら問題はないだろう。でも、それを自分が作ったものだと公に発表するのは、倫理的に受け入れられない。


「世の中にはたくさんのアプリが溢れていますから、ばれないんじゃないかと思ったんです」
「ばれなければいいというのは違う気がします」
「わかっています。でも、経営も暗礁に乗り上げているときでしたから、ここで一発当てたいという気持ちのほうが勝ったんです」


粉飾決算も経営不振のせいなのだろう。


「そんなときでした。トレンダーズクリエイトから合併の話をもらったのは。ただ、その時の経営状況では見限られるだろうと思って、決算書に手を加えたんです。運よくばれなかった」


大里という人間は、ばれなければなんでもするのだろうか。
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