一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
実花子をここに軟禁しているため、大里の意識はサイレンのほうに向いている。警察がこの一件を知るはずはないと思いながら、ピリピリした空気が大里から漂ってきた。
全神経がそちらに向いていると確信して、実花子が一気にドアへと向かう。
「――あっ、おい!」
大里が声を上げたときだった。実花子が今にも手を掛けようとしたドアが開け放たれ、そこから何人もの男たちがなだれ込んできた。そのうちのひとりが実花子を見て「大丈夫ですか!?」と腕を掴む。
なにが起こっているのか瞬時には判断できなかった。
開け放たれたままの出入り口の向こうには赤色灯が見える。つまり、この人たちは警察の人ということだ。
……でも、どうして?
「大里隆正だな? 上原実花子さん誘拐容疑で逮捕する」
数人に囲まれた大里は、突入してきた部隊によって地面に組み敷かれた。
「あのっ、やめてあげてください!