一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
「途中退席みたいで申し訳ないんだけど、仲人の私がいないほうが話しやすいだろうから」
白鳥がいそいそと帰り支度をはじめる。
「私も失礼します」
拓海とふたりきりにされても困るため、白鳥に倣ってコーヒーをゴクンと流し込み、実花子はそばに置いていたバッグを手にとった。
「なにを言ってるんだよ、実花子ちゃん。キミが私と一緒に帰ってどうするというんだ。あとは拓海くんとゆっくりするといいよ。なぁ、拓海くん」
「お任せください」
拓海はなぜか自信満々だ。胸に右手をあてて軽くお辞儀とは、それこそ絵本に出てくる王子様の仕草である。
「なんだか最後にドタバタとして、お見合いっぽくなくなって申し訳ないね」
そう言いながら白鳥は支払いを済ませると、無情にも実花子を置きざりに店を出ていった。
この状況をどうしたらいいのか。