一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
そしてやはり漏れるのは、「おいしい」という感想だ。
「あっ、ごめんなさい! つい!」
「いや、いいんだよ。食べてもらうつもりだったんだから」
なぜかうれしそうに拓海は微笑んだ。
拓海の笑顔は、柔らかいといった表現が一番ぴったりだ。こちらまで優しい気持ちになれる、そんな笑顔だ。
「実花子さん」
「……はい」
「俺は、この話をこのまま進めようと思うんだ」
なにを言っているのかわからずポカンとする。
「なんのお話ですか?」
「お見合いだよ」
「はい!?」
信じられない言葉が拓海の口から飛び出し、実花子は驚いて椅子をガタンと鳴らした。
本気で言ってるの……?
白鳥がどういうつもりだったのかはわからないが、拓海も実花子同様に渋々ここへきたのではないのか。