一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
「実花子ちゃんは」
横に座った実花子へさっと視線を向けた。
「少し痩せたかい?」
そう言ってから白鳥はしまったといった顔をした。失恋イコール痩身と思っただろうか。
「そんなことないですよ。ちゃんと食べてますから」
これは本当だ。痩せて見えるとしたら、それは白鳥がそういうフィルターで実花子を見ているせいだろう。
そして、実花子の注文した焼き鳥が次々と並べられていくのを見て、白鳥も気のせいだと思い直したに違いない。相変わらず実花子の食欲は衰えないときている。
白鳥は店主と歓談しながら、実花子は実花子で自分のペースでお酒を飲みながら、数十分が過ぎようとしていた頃だった。
「実花子ちゃん……」
白鳥がポツリと名前を呼ぶ。