一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~

「じゃ、俺が適当に決めちゃうけど、それでいい?」
「はい、お願いします」
「あ、あそこがいいかな」


突然ひらめいた高木がピタリと足を止める。その店が逆方向だったのか、くるっと方向転換した高木に実花子も倣ったときだった。


「あれっ? 実花子ちゃんじゃないか」


声を掛けられて視線を向けると、同じ歩道の十メートルほど先に白鳥の姿が見えた。


「あっ、こんば……」


右手を振って挨拶しようすると、白鳥の隣を歩く拓海の存在に気づく。上げた手をストンと下ろした。
にこやかに笑う白鳥の隣で、拓海は真顔のままだ。

十メートルという距離はあっという間に縮まって、実花子の前まで来ると素通りしようとした拓海を白鳥が引き留めた。


「おいおい、拓海くん、そういう態度はないだろう?」


白鳥が必死に取り繕う。
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