一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
「お似合いですね」
「やめてくれよ、実花子ちゃん。この歳になってお似合いだなんて恥ずかしいじゃないか」
白鳥が照れに照れる。そんな白鳥を見るのははじめてだ。しかも〝りっちゃん〟なんて呼んでいるとはかわいらしい。
拓海は白鳥の妻のお店だと知っていたのか、今の話を聞いても無反応だった。
「あの、なんだか申し訳ありません。俺までこんなところにお邪魔させてもらって……」
高木が恐縮して肩をすくめる。
「いやいや、こちらこそすみませんでした。実花子ちゃんとのデートを邪魔するような真似なんてしてしまいましてね」
「白鳥さん! 違うんですってば!」
白鳥は拓海のほうをチラっと見て、いたずらっ子のような笑みを浮かべた。わざと言っているのだろうが、そうしても拓海は全然気にする様子がない。おかみが持ってきたビールに口をつけて、聞こえていないようにすら見える。
「それで、実花子ちゃんはなにを習っているんだい?」
「えっと……」
「護身術です」