一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~

◇◇◇◇◇

車を走らせること三十分。拓海がゆっくりと停車させたのは、見知った街の一角だった。実花子と祐介が暮らすマンションは目と鼻の先だ。


「着いたよ」


先に降り立った拓海に続いて、実花子と祐介も車から降りる。目の前には、ベージュの外壁の大きな建物がそびえ立っていた。


「こっちだよ」


祐介と顔を見合わせ、歩きはじめた拓海を追いかける。

エントランスらしきガラスの両開きドアが自動で開くと、右手奥には郵便受けらしきものがズラリと並んでいた。どうやらマンションらしい。
見た感じからすると、まだ建って間もないような物件だ。広いエントランスの一番突き当りにはセキュリティロックが設置されていた。

その前に立ち、拓海がそれを解除する。自動ドアが開くと、そのまた突き当りにエレベーターがあった。
そこに乗り込むと、このマンションが五階建てだとわかった。

拓海がパネルの五階をタッチする。エレベーターは遅くも早くもなく、そこまで実花子たちを運んだ。

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