一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~

エレベーターを降り左手に折れる。何部屋か行き過ぎて、一番奥のドアの前で拓海が立ち止まった。
もう一度、祐介とふたりで顔を見合わせる。

拓海はドアを開くと、実花子たちに場所を譲って先にどうぞという仕草をした。


「おじゃまします」


小さく言いながらふたりそろって中へ入る。まだ真新しい匂いが立ち込めていた。

広い玄関で靴を脱ぐ。そこから続く廊下の突き当たりにあるドアまでズンズン進んだ。
両開きのガラス戸を開けると、広いフローリングの空間が現れた。オフホワイトの壁紙は新しさも手伝って清潔感いっぱいだ。

ドアから入った真向いには大きな窓があって解放感も抜群。片隅に重ねられたいくつものダンボール箱のほかに、家具類はこの部屋にはなかった。


「ここ、どうしたんですか?」


振り返って拓海に尋ねる。
すると拓海は、「さっき言った通りだよ」と笑った。


「言った通り?」
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