一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
拓海は、真っすぐ真摯な瞳で実花子を見つめた。
「……はい」
答えると同時に拓海が実花子を引き寄せる。実花子はその腕に強く抱きしめられた。
出会ったときから何度となく『結婚しよう』と言われてきたが、今の言葉はそのときのものとは比べものにならないほどの胸の高鳴りを実花子に与える。故障するのではないかと思うほど心臓が震えた。
拓海が実花子をそっと引き離す。その顔を見上げると熱い視線が交差した。
実花子が焦れるくらいに見つめ合ったあと、拓海の唇が降ってくる。
最初は軽く触れるだけ。徐々に深くなる口づけに頭がポーッとしてくる。
拓海のキスは、いつだって優しい。
実花子の息づかいをたしかめながら、ひとりよがりの暴走するようなキスは絶対にしない。
ゆっくりと気持ちを高めていくような拓海のキスに、実花子は気づけば溺れている。
もっとその先も。そう思ったところで、不意に拓海の唇が離れた。
「この先は今夜」
思わず拓海のシャツの裾を掴む。