一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
我ながら的を射た理由だと自分が誇らしくなる。誰が見てもイケメン社長のフィアンセが実花子では、まったくつり合いがとれない。たとえば相手が千沙なら納得できる話だが。中には鼻で笑っている人もいたはず。
「俺はキミがいいんだ」
甘い声でそう言われて悪い気はせず、思わず返す言葉を失う。
つい頬が緩みそうになったが、なんとか引きしめた。ここでデレデレしては元も子もない。
「白鳥さんからたびたび、キミの話を聞いてね」
それは、この前のお見合いの席でも聞かされた。食べっぷりがいいと噂話をしていたと。
でも、それが実花子と結婚したい強烈な理由になるとはとうてい思えない。食欲旺盛な女性だから会いたいというのはおかしな話だ。
まさか白鳥から話を聞いているうちに恋心を募らせたと言うつもりだろうか。
断固として結婚しないと言っておきながら、はじめて言われたセリフと状況に胸が高鳴る。
「実花子さんの男顔負けのサバサバしているところや飾らないところが俺にぴったりだと思ったんだ」