一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
「でも、祐介くんが大人になる頃、実花子ちゃんはいい歳になっちゃうよ?」
「わかってる」
四十歳目前だ。でも、そのくらいの年代で恋愛してもおかしくはない。むしろそのほうが、脂が乗って最高に熟すときではないか。
……というのは、ほかの世の女性だ。実花子だったらカサカサのゴワゴワ。柔軟剤を入れ忘れた洗濯物のようになっている可能性大だ。となると、自動的に男性からさらに見向きもされなくなる。イコール一生独身。
でも、それでもいい。祐介が巣立ち、あとは優雅に独身生活を謳歌するのだ。それもまた素敵な人生にほかならない。
「あ、千沙ちゃんもここに来てたのか」
顔を上げると、同じ会社の同僚の男性がふたり、千沙にニコニコと愛想のいい顔を浮かべていた。たしか、実花子たちよりふたつ年上。千沙狙いのふたりだ。
実花子の存在に気づいて〝あっ〟という顔をする。
「これはこれは、社長夫人ではございませんか」
「どうも」
実花子が嫌味なひと言に憮然と返す。