一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
いったい何度この押し問答をすればいいのだろうか。いい加減に疲れてくる。
「祐介くんとは、またゆっくり話をさせてもらってもいいかな」
「べつに俺は……」
どこか不機嫌顔で祐介がそっぽを向く。
「それじゃ、遅いから先に寝るよ。酒飲んだんだから、あんまり長湯とかすんなよ」
「えっ、あ、ちょっと、祐介!」
実花子が引き留めるが、祐介は自分の部屋へ入ってしまった。
なんとなく寂しげに見えた背中が気になって祐介の部屋のドアを見つめていると、拓海が「ちょっと急ぎすぎたかな」と今さら呟く。本当にその通りだ。
「実花子、怒った?」
「お、怒りました」
いきなり顔を覗き込まれ、つい〝いいえ〟と答えそうになったのを覆す。
「だよね、参ったな」