一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
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厚焼き玉子に焼きたらこ、味噌汁とご飯をテーブルに並べる。いつもは納豆のところを焼きたらこにしたのは祐介の好物だから。昨夜の謝罪の気持ちを込めたつもりである。
「おはよー」
寝ぼけ眼をこすりながら祐介が起きてきた。
「祐介、昨夜はごめんね」
謝ってみたものの祐介はなにも言わずにテーブルについた。やはりまだ怒っているだろうか。こっそり様子を窺っていると、焼きたらこを見て祐介の動きが止まった。
「それ、好きでしょう? たまには納豆じゃなくてもいいかなって」
「ごめん」
「……え?」
「俺、感じ悪かったよな」
突然の祐介の謝罪に驚く。実花子が謝るのは当然でも、祐介にその必要はない。
「椎名さんだっけ? 気にしてなかった?」
「それはもう全然。こっちこそ本当にごめんね、突然あんなこと……」