一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~


爽やかで優しい王子様スマイルとは真逆のクールな横顔。そのギャップのせいに違いない。指令を下したわけでもないのに鼓動が速まる。

そうこうしていると、みんなが立ち上がって思い思いにミーティングルームから出てきた。ただでさえ拓海が妙な紹介をしたせいで、みんなから興味本位の視線を向けられている。
変な目で見られたらたまらないから仕事へ戻ろうと、そそくさと通り過ぎようとしたときだった。実花子の目の前で突然ドアが開け放たれ、拓海が出てきた。実花子を上から下まで見て目を瞬かせる。


「スカート、履くんだね」
「そうなんです」


昨日の休みに買ったものだった。実に高校時代の制服以来のスカートである。それもタイトなものではなく、Aラインでカラーはベビーピンク。いかにも女子をアピールしたデザインだ。おかげで下半身がスースーして落ち着かない。

そのうえ初体験の五センチのヒールも履いている。本当はもっと高いものにしたかったが、歩けなかったため断念せざるを得なかった。

メイクも、普段は絶対にしないピンク系で気合十分だ。
髪の毛だけはアレンジできず、いつもの一本縛りになったのが悔やまれる。今度じっくり練習しなくてはならない。
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