皇女殿下の幸せフェードアウト計画
そして議会の日当日。

ウルスラに手伝ってもらって、私はしっかりと支度をして議会へと臨んだ。

まあ、気分としては判決を言い渡される罪人のような雰囲気なので良くはないけど。重々しい扉を抜けた所にある、会議のための円卓。それを見下ろせる位置にある場所で、すでに陛下は座っていらっしゃった。その隣に椅子が設けられていて、そこにはリリスの姿もある。

だけど、私の席は見当たらない。ということは、私が座るのは別なのだろう。

(どうやら、私が最後なのね)

ぐるりと見渡せば、円卓には国政に携わる人物たちが、全員座っている。中には幼馴染の姿もあったし、ロベルトも、そして将軍も座っていた。

当然そんな円卓に私の席なんてないから、どこに座ったら良いのだろうと視線を巡らせたところで部屋の隅にフォルセティと、叔父様、そしてお母様の姿があった。

(ああ、なるほど。私はあそこなのね)

裁かれる立場の二人は部屋の隅ではあるけれど、拘束されているわけでもなくその身分を尊重されているように見えた。

見張るのは、あの場にいた将軍が信頼を置く騎士。

そして、まるで薄氷の上に立たされたような、ワガママ皇女っていうわけね。
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