皇女殿下の幸せフェードアウト計画
壇上で陛下の横に座るリリスはものすごい形相でこっちを見ているんだけどアレはどういう意味だろうか。

叔父様とお母様は、黙って下を見たままだ。私に何かを言うでもなければ、視線を向けるでもなかった。

まあ、この場を考えればそれが正しい振舞いなのでしょうけれど。なんとも味気ないものだなあと思わずにはいられない。

「どうしたの、全員これで揃ったのではなくて?」

誰もが黙ってこちらを見ているものだから、私が仕方なくそう言えばハッとしたように動いたのはロベルトだった。

「へ、陛下。それでは議会を始めてよろしいでしょうか」

「……うむ」

微妙な空気のまま始まった議会は、勿論今回の趣旨を説明するところから始まった。

議長はロベルトで、さすがにいつもの好々爺としての優しげな表情ではなく、きりっとしたものだ。
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